平成31年1月22日(火)、平成30年度中丹圏域障害者自立支援協議会就労部会において、圏域の障害者就労支援関係者が先進地の取組みを学び、圏域での障害者就労支援を発展させる契機としていくことを目的に、「視察研修」を行いました(京都府の一般就労移行支援機能強化事業の一環)

貸切バスを利用し、京都市内の「就労支援センター・ヒューマンプラス」様、「就労移行支援事業・就労継続支援Ｂ型事業所　花水木」様、「株式会社　立命館ぷらす」様を訪問させていただきました。今回は中丹圏域の相談事業所、就労継続事業所、ハローワーク、教育機関、医療機関、行政等から42名の方々にご参加いただきました。

午前は、左京区岩倉の「ヒューマンプラス」様へ。
ここは、平成29年には、「医療法人としての強みを活かし、医療との連携を重視した就労支援」を評価され、京都市長より障害者就労支援優良施設として表彰を受けておられる施設です。
一人ひとりの希望や目標、状況に合わせた個別支援計画を作成し、さまざまな訓練や活動を通して就職までをサポート、さらに就職後の支援についても無期限で行っておられる、医療との連携を重視したきめの細かい就労支援の実際を紹介していただきました。「医療との連携をとりつつ基本は信頼関係を築くこと」というお話に、深くうなずかされました。

当日の昼食は左京区下鴨の「就労移行支援事業・就労継続支援B型事業所 花水木」様が運営されているカフェを利用させていただきました。事前の注文に基づき、利用者さんが、ひとりひとりに丁寧にカレーやうどん、飲み物を運んでくださり、心温まる食事がいただけました。
「花水木」様は、4つの事業(就労移行支援事業、就労継続支援B型事業、計画相談支援事業、就労定着支援事業)をされており、各事業で、その人その人にあった訓練や取組みをされています。また、同じ建物内には「京都障害者就業･生活支援センター」もあり、それぞれが連携し、よりよい支援につながっていると感じました。

午後は、北区の衣笠キャンパス内の「株式会社 立命館ぷらす」（特例子会社）様へ。
立命館憲章の精神にのっとった特例子会社設立の経緯、会社概要の説明をしていただき、さらに、業務日程(毎日の業務内容を時間ごとに明確化)や業務マニュアルの作成、朝礼、終礼の実施など業務に関する取組みの実際や作業上の工夫について具体的にお話ししていただきました。
健康や生活面に目を向け、支援機関や医療機関と連携されており、勤務時間内に定期的通院が保障されているとのことです。社員研修や交流会、支援機関訪問休暇(月に1回特別休暇)など、独自の取組みも紹介していただきました。
見学時には実際に働いている方が案内や説明を務めてくださる場面もあり、表情も明るく、働く主体として活躍されている姿を見せていただきました。

参加された方の感想から
「よりよい支援を目指すための大変刺激となる研修でした。」
「企業就労している人、これから目指す人などに、ひとりひとりにあった相談や支援が出来る体制づくりが大切だと改めて思いました。」
「現場を見る事が最も理解が進むと改めて実感しました。」
「どの事業所も、１人１人に合った雇用の創出、対応を心がけておられると思いました。」「各事業所で働く方を見ながら、普段接する利用者の方々にどういった力が加われば同じように働く事ができるか、思い浮かべていました。」
「全体通じて、支援者の力、支援力の影響の大きさを改めて大切だと感じました。」
「調子の悪さを本人でカバーできる力をつける支援の必要性。」
「実際に働いておられる方の様子を見る事ができ、とてもいきいきと仕事されていて良いなと思いました。」

参加者の皆様お疲れ様でした。

今回、視察先の皆様のきめ細かなご配慮のもと、得るものの多い有意義な時間を持つことができました。見学にご協力いただきました「就労支援センター・ヒューマンプラス」様、「就労移行・就労継続支援B型事業所 花水木」様、「株式会社 立命館ぷらす」様、本当にありがとうございました。

・就労支援センター・ヒューマンプラス　
ＵＲＬ：http://www.sankokai.jp/human_plus.html

・株式会社 立命館ぷらす
ＵＲＬ：http://ritsumeikan-plus.com/

・就労移行・就労継続支援B型事業所 花水木　
ＵＲＬ： https://www.sogofukushi.jp/hanamizuki/
ＵＲＬ： https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260503/26017890/（食べログ）